2026年6月19日、東京都北区の区立滝野川第三小学校で火災が発生し、校舎の一部約200平方メートルが焼損した。
授業中の出火という緊迫した状況だったが、教職員の迅速な判断により児童全員の避難が完了。
児童や教職員ら11人が煙を吸うなどして負傷したものの、全員命に別状はなかった。
特に注目されたのは、煙で廊下が使えなくなった中で、教員が児童を校舎外側のひさしへ避難させた判断だった。
SNSでも「先生が子どもたちの命を救った」と称賛の声が相次いでいる。
この記事では、火災の概要や出火原因、学校の基本情報、避難の状況について詳しく解説する。
滝野川第三小学校の概要

東京都北区立滝野川第三小学校
- 所在地:東京都北区滝野川1丁目12-27
- 電話番号:03-3910-2502
- 創立:1917年(大正6年)
- 児童数:337人(2026年度)
- 通称:滝三(たきさん)
滝野川第三小学校は東京都北区滝野川にある公立小学校で、飛鳥山公園に隣接する歴史ある学校である。
2017年には創立100周年を迎えている。
火災はいつどこで発生した?
火災が発生したのは2026年6月19日午前11時頃だった。
出火場所は校舎4階の音楽室に隣接する音楽準備室だった。
当時、隣の音楽室では5年生24人が授業を受けていた。
児童が焦げ臭いにおいに気付き、男性教諭へ報告。
教諭が準備室を確認したところ煙が発生していたという。
その後、火災報知機が作動し、副校長が午前10時58分に119番通報した。
火災の被害状況


東京消防庁によると、
- 焼損面積約200平方メートル
- 消防車など74台出動
- 午後1時45分鎮火
となった。
児童や教職員ら11人が負傷したが、全員命に別状はなかった。
負傷内容は、
- 煙の吸入
- 避難時の転倒
- 骨折
などとされている。
先生の機転が児童の命を救った


今回の火災で最も注目されたのが避難誘導だった。
出火後、煙が急速に広がり、通常の避難経路である廊下の利用が困難になった。
そこで男性教諭は、「窓を開けて」と指示。
さらに、
- ハンカチで口を覆う
- 低い姿勢を取る
- 窓からひさしへ避難する
という判断を下した。
手すりのない狭いひさしだったため危険も伴ったが、結果的に約20人の児童と教員が無事に避難できた。
その後、消防のはしご車によって全員救助された。
なぜ全員避難できたのか
学校関係者によると、定期的な避難訓練が大きく役立ったという。
他の学年も、
- 防災頭巾着用
- 校庭への避難
- 飛鳥山公園への避難
をスムーズに実施できた。
児童からも、「先生がすぐ逃げようと言った」「怖かったけど無事で良かった」という声が聞かれている。
出火原因は衣類を乾かしていた可能性が浮上
その後の捜査で、火元とみられる音楽準備室から燃えた衣類が複数枚見つかったことが分かった。
また、出火当時は現場にあった電気ストーブとサーキュレーターが同時に使用されていた可能性もあるという。
消火活動にあたった男性教諭は、
と証言している。
警視庁と東京消防庁は、ストーブの近くで衣類を乾かしていたことで火災が発生した可能性があるとみて調べている。
現時点で詳細な原因は特定されていないが、衣類がストーブに接触したり、熱が集中したことで出火した可能性も指摘されている。
スプリンクラーは設置されていなかった
会見ではスプリンクラーについても質問が出た。
学校側によると火災報知機は正常に作動したものの、音楽準備室にはスプリンクラーが設置されていなかった。
現行基準では小学校への設置義務がないケースもあり、今回の火災を受けて防火設備のあり方にも議論が広がりそうだ。
北区と学校側が謝罪
火災後、北区と学校側は記者会見を実施した。
高草木政浩校長は、「授業中の出火はあってはならないことだった」と謝罪。
山田加奈子北区長も、「児童、保護者、地域の皆様に大変なご心配をおかけした」と陳謝した。
また心理士を派遣し、児童や教職員への心のケアを進める方針も示している。
SNSの反応
SNSでは先生の対応を評価する声が目立っている。
- 「先生の判断がなければ危なかった」
- 「冷静な避難誘導に感謝」
- 「子どもたちが無事で本当に良かった」
- 「避難訓練の大切さを感じた」
一方で、
- 「なぜ出火したのか」
- 「学校にスプリンクラーは必要では」
といった防火対策への意見も多く見られる。
まとめ
東京都北区立滝野川第三小学校で発生した火災では、校舎約200平方メートルが焼損し、児童や教職員ら11人が負傷した。
しかし教職員の迅速な判断と日頃の避難訓練により、児童337人全員の安全が確認された。
特に煙に包まれた中でのひさしへの避難判断は、多くの命を救った対応として高く評価されている。
今後は出火原因の究明と再発防止策に注目が集まることになりそうだ。

