2026年8月21日、京都府警は、劇物を混入させたマフィンを知人男性に食べさせたとして、滋賀県東近江市に住む派遣社員・藤木香奈容疑者(46)を殺人未遂の疑いで逮捕した。
マフィンには「アクリルアミド」と呼ばれる化学物質が混入されていたとされる。
藤木容疑者は事情を知らない共通の知人に「お土産だから渡して」とマフィンを預け、30歳の男性へ届けさせた疑いが持たれている。
男性は車内でマフィンを一口食べた後、意識障害などを発症して救急搬送された。
すでに退院して命に別状はないが、現在も通院を続けているという。
藤木容疑者はマフィンを食べさせようとしたことを認める一方、「殺害するつもりはなかった」と殺意を否認している。
藤木香奈容疑者のプロフィール


藤木香奈(ふじき かな)
- 生年月日: 非公表
- 年齢: 46歳(逮捕時)
- 出身地: 非公表
- 居住地: 滋賀県東近江市
- 職業: 派遣社員
- 勤務先: 化学関係の会社
- 家族構成: 非公表
- 逮捕容疑: 殺人未遂
藤木容疑者の学歴、過去の職歴、家族構成などは公表されていない。
勤務先についても「化学関係の会社」と報じられているだけで、具体的な会社名は明らかになっていない。
SNSでは同姓同名の人物が検索されているが、事件との関係が確認されたアカウントや顔画像は見つかっていない。
劇物入りマフィン事件の概要
事件が起きたとされるのは、2026年7月24日午後5時30分頃だった。
藤木容疑者は京都市中京区の複合施設で、事情を知らない共通の知人に複数個のマフィンを預けたとされる。
その際、知人には「お土産だから渡して」と説明し、京都市北区に住む30歳の会社員男性へ届けるよう依頼していた。
マフィンには、毒物及び劇物取締法で劇物に指定されている「アクリルアミド」が混入されていた疑いがある。
仲介した知人は、マフィンに劇物が入っていることを知らなかったとされている。
男性は車内でマフィンを一口食べた
男性はマフィンを受け取った後、同日午後6時20分頃、京都市内を走行していた軽乗用車の中で一口食べた。
しかし、味に異変を感じたため、それ以上食べるのをやめたという。
その後、男性は帰宅したものの、意識障害などの症状を発症して救急搬送された。
約2週間入院したと報じられており、すでに退院している。命に別状はないものの、現在も通院治療を続けているとされる。
一口で食べるのを中止したことが、被害の拡大を防いだ可能性がある。
事件が発覚したきっかけ
事件発覚のきっかけは、男性の家族からの通報だった。
報道によると、マフィンを食べた2日後の7月26日頃、家族が「毒物を入れられた可能性がある」と警察に相談した。
京都府警が残っていたマフィンを鑑定したところ、アクリルアミドが検出されたとされる。
警察は藤木容疑者の自宅を家宅捜索し、男性や共通の知人から事情を聴くなどして捜査を進めた。
その結果、約1カ月後の8月21日、藤木容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕した。
事件発生から逮捕までの時系列
2026年7月24日午後5時30分頃
藤木容疑者が京都市中京区の複合施設で、共通の知人にマフィンを預けたとされる。
知人には「お土産だから渡して」と説明し、30歳男性へ届けるよう依頼した疑いが持たれている。
同日午後6時20分頃
男性が京都市内を走行する車内でマフィンを一口食べる。味の異変を感じて食べるのをやめる。
同日夜以降
男性が意識障害などを発症し、救急搬送される。その後、約2週間入院したと報じられる。
7月26日頃
男性の家族が警察へ通報する。
7月下旬から8月
残ったマフィンの鑑定でアクリルアミドが検出されたとされる。警察が藤木容疑者宅を家宅捜索し、入手経路や両者の関係を調べる。
8月21日
京都府警が藤木容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕する。
8月22日
マフィンが「お土産」という名目で、事情を知らない共通の知人から男性へ渡されていたことが報じられる。
アクリルアミドとは?
アクリルアミドは、紙の強度を高める材料や、産業排水処理に使用する凝集剤などの原料として利用される化学物質だ。
日本では毒物及び劇物取締法の「劇物」に指定され、保管や取り扱いに注意が必要となる。
高濃度のアクリルアミドを摂取すると、意識障害や神経症状などの健康被害を引き起こす可能性がある。
アクリルアミドは、ジャガイモや穀類などを高温調理した際に食品中へ微量発生することもある。
ただし、通常の食品に微量含まれるアクリルアミドと、工業用・試薬用などの化学物質を意図的に食品へ混入させる行為は、まったく別の問題となる。
アクリルアミドはどこから入手した?
藤木容疑者は、派遣社員として化学関係の会社に勤務していたと報じられている。
警察は、勤務先でアクリルアミドを入手した可能性も視野に、詳しい経路を調べている。
ただし、藤木容疑者が勤務先から持ち出したと確定したわけではない。
勤務先の会社が事件に関与した事実もなく、具体的な企業名は公表されていない。
今後は、会社の薬品管理記録や購入履歴、藤木容疑者が業務上アクリルアミドを扱える立場だったのかが調べられるとみられる。
藤木香奈容疑者と男性の関係は?
藤木容疑者と被害男性は知人関係だった。
警察は2人の間に何らかのトラブルがあったとみているが、具体的な内容は公表されていない。
SNSでは、恋愛関係、金銭問題、職場関係などさまざまな憶測が出ているものの、いずれも確認された情報ではない。
現在判明しているのは、2人が知人だったことと、共通の知人が存在していたことまでとなる。
なぜ第三者を介して渡した?
今回の事件で注目されているのが、藤木容疑者が男性へ直接マフィンを渡していなかった点だ。
藤木容疑者は、事情を知らない共通の知人に「お土産」と説明してマフィンを預けたとされる。
なぜ直接渡さず、第三者を介したのかは明らかになっていない。
警察は、男性に警戒されずに食べさせるためだったのか、自身との関係を隠す目的があったのかなど、受け渡し方法を選んだ理由も調べているとみられる。
仲介した知人は劇物の混入を知らなかったとされ、現段階で事件への関与を疑われているとの情報はない。
藤木香奈容疑者は殺意を否認
藤木容疑者は警察の取り調べに対し、マフィンを食べさせようとしたことについては認めていると報じられている。
一方で、「殺害するつもりはなかった」と説明し、殺意については否認している。
殺人未遂罪が成立するかどうかでは、相手が死亡する危険性を認識したうえで行為に及んだのかが重要となる。
今後は、混入されたアクリルアミドの量、劇物に関する藤木容疑者の知識、入手から受け渡しまでの経緯などが、殺意を判断する材料になるとみられる。
逮捕は捜査段階であり、藤木容疑者の刑事責任は今後の捜査や裁判で判断される。
現在の捜査状況
京都府警が重点的に調べているのは、次のような点だ。
- アクリルアミドの入手経路
- マフィンへ混入した方法と量
- 勤務先から持ち出した可能性
- 藤木容疑者と男性の関係
- 2人の間にあったトラブルの内容
- 第三者を介して渡した理由
- 藤木容疑者に殺意があったか
- 同様の行為や余罪の有無
2026年8月23日時点では、詳しい動機や勤務先、両者のトラブルの内容は明らかになっていない。
まとめ

藤木香奈容疑者は、劇物のアクリルアミドを混入させたマフィンを30歳の知人男性に食べさせたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された。
マフィンは、事情を知らない共通の知人から「お土産」として男性へ渡されたとされる。
男性は車内で一口食べた後、味の異変に気付き、意識障害などを発症して救急搬送された。すでに退院しているが、現在も通院を続けている。
藤木容疑者は食べさせようとしたことを認める一方、殺意は否認している。
事件の動機、アクリルアミドの入手経路、第三者を介して渡した理由は分かっておらず、警察が詳しい経緯を調べている。

