福岡市中央区の産婦人科「ガーデンヒルズウィメンズクリニック」で、無資格のペルー国籍男性が分娩介助に関与していたとして、福岡県警が2026年6月、クリニック理事長の牛丸敬祥氏らを書類送検したことが大きな波紋を呼んでいる。
報道によると、無資格男性が胎児の位置調整のような医療行為に関与し、その後、妊婦が3700ミリリットル以上の大量出血を起こして緊急搬送されたという。
長年にわたり産婦人科医として活動し、多数の出産を手掛けてきた牛丸氏だが、なぜ今回このような事態が発生したのだろうか。
この記事では、牛丸敬祥氏のプロフィールや経歴、事件の概要、ガーデンヒルズウィメンズクリニックの概要について詳しく整理する。
牛丸敬祥について


プロフィール
牛丸敬祥(うしまる けいしょう)
- 生年月日:1947年4月2日
- 年齢:79歳(2026年6月時点)
- 出身地:長崎県
- 職業:産婦人科医
- 役職:医療法人社団敬創会 理事長
- 勤務先:ガーデンヒルズウィメンズクリニック
- 専門分野:産婦人科、周産期医療、超音波診断
- 資格:日本産婦人科学会認定産婦人科専門医
経歴
牛丸氏は九州を代表するベテラン産婦人科医の一人として知られてきた。
1973年3月、長崎大学医学部を卒業。
その後、長崎大学病院産婦人科へ入局し、研修医、医員、助手、講師として勤務した。
大学時代には体外受精や卵巣ホルモンに関する研究にも携わり、麻酔科や小児科での研修経験も積んでいる。
その後は、
- 五島中央病院産婦人科部長
- 国立病院嬉野医療センター産婦人科部長
- 長崎市民病院産婦人科医長
などを歴任した。
長崎で「うしまるレディースクリニック」を運営した後、2007年6月に福岡市中央区でガーデンヒルズウィメンズクリニックを開院した。
これまで数万件規模の出産に携わったとされ、福岡県内では知名度の高い産婦人科医として知られていた。
ガーデンヒルズウィメンズクリニックとは


概要
ガーデンヒルズウィメンズクリニック
- 所在地:福岡県福岡市中央区小笹5丁目15-21
- 電話番号:092-521-7500
- 開院:2007年6月
- 運営法人:医療法人社団敬創会
- 理事長:牛丸敬祥
- 診療科目:産婦人科、産科、婦人科
- 主な診療内容:
- 妊婦健診
- 分娩
- 婦人科診療
- 不妊相談
- 産後ケア
クリニックはホテルのような内装や快適な入院環境を特徴としており、福岡市内でも人気の産婦人科の一つとして知られていた。
何が起きたのか
問題となったのは2023年5月から8月頃にかけての出来事だった。
福岡県警によると、無資格のペルー国籍男性が分娩時に胎児の位置調整のような行為を行っていた疑いがある。
本来、分娩介助や医療行為は医師または助産師など有資格者しか行うことができない。
しかし当時、その男性が医療行為に関与していたとされている。
さらに妊婦は出産後に3700ミリリットルを超える大量出血を起こし、緊急搬送された。
一般的な成人女性の循環血液量は約4000~5000ミリリットル程度とされており、3700ミリリットルという出血量は極めて危険な状態だった。
書類送検された理由
福岡県警は、
- 無資格者による医療行為
- 医師の適切な監督義務
などの観点から捜査を進めた。
その結果、無資格男性と牛丸敬祥氏について医師法違反の疑いで書類送検した。
被害女性の夫は報道に対し、「本当に死ななくてよかった」「納得できる説明が欲しかった」と語っている。
医師法違反とは
日本では医師法第17条により、「医師でなければ医業をなしてはならない」と定められている。
医師免許を持たない者が医療行為を行った場合、医師法違反となる可能性がある。
違反した場合「3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金」が科される可能性がある。
また医療機関側についても管理責任が問われるケースがある。
外国人医療従事者制度との関係
今回、一部SNSでは「外国人だから問題なのか」という議論も起きている。
しかし問題の本質は国籍ではない。
日本では一定条件を満たした外国人医師や外国人看護師が医療現場で働く制度が存在する。
ただし、それには国家資格や認可手続きが必要となる。
今回問題視されているのは、無資格の人物が医療行為に関与した疑いであり、国籍そのものが問題視されているわけではない。
現在のクリニックの状況
2026年6月時点でクリニックは営業を継続している。
ただし今回の事件によって、
- 医療安全体制
- 資格確認体制
- 分娩管理体制
などについて厳しい目が向けられている。
今後、検察による判断や医療機関としての説明責任が大きな焦点になるとみられる。
まとめ
牛丸敬祥氏は1947年4月2日生まれの長崎県出身の産婦人科医であり、長崎大学医学部卒業後、半世紀以上にわたり産婦人科医療に携わってきたベテラン医師である。
しかし2023年、福岡市のガーデンヒルズウィメンズクリニックで無資格のペルー国籍男性が分娩介助に関与した疑いが浮上し、2026年6月に医師法違反容疑で書類送検された。
妊婦が3700ミリリットル以上の大量出血を起こしていたこともあり、医療安全管理の在り方に大きな注目が集まっている。
今後の捜査や司法判断、クリニック側の説明が重要なポイントとなりそうだ。

