埼玉県警は2026年8月12日、飯能市阿須の山林に91歳女性の遺体を遺棄したとして、ベトナム国籍のファム・カオ・リエン・コン容疑者(33)を死体遺棄容疑で再逮捕した。
被害者は入間市仏子に住む丸山絹子さん。7月31日に長男が行方不明を届け出た後、丸山さん宅で使われていた軽乗用車を運転するファム容疑者が発見された。
ファム容疑者は警察官から逃走して事故を起こし、他人の住宅敷地内へ侵入したとして現行犯逮捕された。
その後の事情聴取で丸山さんの死亡や遺体の遺棄に関与した趣旨の供述をしたとされ、8月1日に飯能市の山林から遺体が見つかった。
ファム容疑者は、空腹から食べ物を盗む目的で住宅に入り、居合わせた丸山さんを殺害したという趣旨の供述もしていると報じられている。
警察は殺人や強盗殺人の可能性も視野に捜査を続けている。
この記事では、事件の概要、ファム・カオ・リエン・コン容疑者のプロフィール、逮捕までの時系列、供述内容、今後の捜査の焦点を整理する。
埼玉・飯能市91歳女性死体遺棄事件の概要
事件が発覚したのは2026年7月31日だった。
入間市仏子で一人暮らしをしていた丸山絹子さんと連絡が取れなくなり、長男が警察へ「母親の所在が分からない」と通報した。
警察が行方を捜していたところ、同日、富士見市内で丸山さん宅にあった軽乗用車を運転するファム容疑者を発見した。
ファム容疑者は警察官の制止に応じず逃走し、途中で事故を起こした後、近くの住宅敷地内へ侵入したとされる。
警察はファム容疑者を住居侵入容疑で現行犯逮捕。
その後の事情聴取で丸山さんの遺体を山林へ運んだという趣旨の供述をしたことから、飯能市内を捜索した。
8月1日午後8時50分ごろ、飯能市阿須の山林で丸山さんの遺体が発見された。
ファム・カオ・リエン・コン容疑者のプロフィール


ファム・カオ・リエン・コン
- 生年月日:非公表
- 年齢:33歳(2026年8月の報道時点)
- 出身地:非公表
- 国籍:ベトナム
- 住所:不定
- 職業:無職
- 在留資格:なしと報じられている
- 所持金:逮捕時は数千円程度とされる
- 最初の逮捕容疑:住居侵入
- 再逮捕容疑:死体遺棄
- 認否:死体遺棄容疑を認めているとされる
ファム容疑者の学歴、来日時期、過去の勤務先、家族構成など、詳しい経歴は明らかになっていない。
一部で技能実習生だったのではないかとの見方もあるが、技能実習生として来日したことを裏付ける公表情報は確認されていない。
報道では在留資格がない状態だったとされるが、いつ在留資格を失ったのか、どのような経緯で日本に滞在していたのかは不明だ。
被害者・丸山絹子さんのプロフィール
丸山絹子(まるやま きぬこ)
- 生年月日:非公表
- 年齢:91歳
- 住所:埼玉県入間市仏子
- 職業:無職
- 生活状況:一人暮らし
- 発見場所:埼玉県飯能市阿須の山林
丸山さんは入間市仏子の自宅で一人暮らしをしていた。
ファム容疑者とは面識がなかったとみられており、警察は窃盗目的で住宅へ侵入したファム容疑者と丸山さんが鉢合わせした可能性を調べている。
ファム容疑者が死体遺棄容疑で再逮捕
埼玉県警は2026年8月12日、丸山さんの遺体を飯能市阿須の山林へ遺棄した疑いでファム容疑者を再逮捕した。
死体遺棄の容疑期間は、7月29日午後5時ごろから8月1日午後8時50分ごろまでとされている。
ファム容疑者は丸山さんの遺体を車に積み、山林まで運んで遺棄した疑いが持たれている。
使用した車は丸山さんの長男名義の軽乗用車で、丸山さん宅に置かれていたものとされる。
ファム容疑者は、遺体をそのままにすると事件が発覚すると考え、山へ運んだという趣旨の供述をしていると報じられている。
被害者宅の車で逃走し事故を起こした疑い
事件の大きな転機となったのが、丸山さん宅にあった軽乗用車の発見だった。
7月31日、警察官は入間市から離れた富士見市内で、丸山さん宅の車を運転しているファム容疑者を発見した。
警察官が停止を求めたものの、ファム容疑者は車で逃走したとされる。
逃走中に事故を起こした後、車を離れて近くの住宅敷地内へ入り込み、身を隠していたところを発見された。
警察はファム容疑者を住居侵入容疑で現行犯逮捕し、その後、同罪で起訴されたと報じられている。
丸山さんと接点があるはずのないファム容疑者が、丸山さん宅の車を運転していたことから、警察が詳しく事情を聴いたとみられる。
「食べ物を盗むために入った」と供述か
ファム容疑者は、空腹だったため食べ物を盗もうと丸山さん宅へ侵入したという趣旨の供述をしているとされる。
ファム容疑者は住所不定、無職で、逮捕時の所持金は現金数千円程度だったと報じられている。
警察は、当初から人を襲う目的で住宅へ入ったのか、食べ物や金品を盗むために侵入した後で丸山さんと遭遇したのか、詳しい経緯を調べている。
丸山絹子さんとは面識がなかったのか
ファム容疑者と丸山さんの間に面識はなかったとみられている。
事件数日前には、ファム容疑者が西武池袋線の仏子駅で下車した記録が確認されたと報じられている。
警察は、ファム容疑者が周辺を歩きながら侵入する住宅を探した可能性や、丸山さんが一人暮らしであることを事前に把握していたのかなどを調べているとみられる。
現時点では、丸山さん宅を狙った理由や、住宅への詳しい侵入経路は明らかになっていない。
「居合わせたので殺害した」と供述か
ファム容疑者は、丸山さん宅へ侵入した際に本人と居合わせ、首を絞めて殺害したという趣旨の供述をしていると報じられている。
さらに、殺害後に遺体を軽乗用車へ積み、飯能市の山林へ運んだとも話しているとされる。
ただし、2026年8月12日時点でファム容疑者が再逮捕された容疑は死体遺棄であり、殺人や強盗殺人で逮捕されたわけではない。
警察は司法解剖の結果、現場の状況、車内に残された痕跡、防犯カメラ映像などを調べ、供述と客観的証拠が一致するか確認しているとみられる。
「ほかの家にも入った」と供述か
ファム容疑者は、丸山さん宅以外の住宅にも侵入したという趣旨の供述をしていると報じられている。
警察は周辺地域で発生した空き巣や住居侵入事件との関連を調べている可能性がある。
事件前後の足取り、防犯カメラ、交通系ICカードの利用履歴、押収品などが余罪捜査の手掛かりになるとみられる。
ただし、ほかの住宅への侵入については供述段階の情報であり、具体的な被害件数や場所は明らかになっていない。
なぜ遺体を飯能市の山林へ運んだのか
丸山さんの自宅がある入間市仏子と、遺体が発見された飯能市阿須は隣接する地域に位置する。
ファム容疑者は、遺体を住宅に残せば誰かに見つかると考え、山へ運んだという趣旨の供述をしているとされる。
警察は丸山さん宅から山林までの走行経路や、遺棄した時刻を特定するため、道路沿いの防犯カメラや車両の記録を調べているとみられる。
在留資格がなかったと報道
ファム容疑者は、逮捕時に有効な在留資格がなかったと報じられている。
一方で、来日した時期や当初の在留資格、資格を失った経緯などは公表されていない。
在留資格がなかったことと、死体遺棄や殺害への関与は、それぞれ別に捜査・判断される問題だ。
事件の時系列
2026年7月29日ごろ 事件が起きた可能性
警察が示した死体遺棄の容疑期間は、7月29日午後5時ごろから8月1日午後8時50分ごろまでとされる。
ファム容疑者は食べ物を盗むため丸山さん宅へ侵入し、居合わせた丸山さんを殺害したという趣旨の供述をしていると報じられている。
2026年7月31日 長男が行方不明を通報
丸山さんの長男が、独居する母親の所在が分からなくなったと警察へ通報した。
2026年7月31日 丸山さん宅の車を発見
警察官が富士見市内で、丸山さん宅にあった軽乗用車を運転するファム容疑者を発見した。
2026年7月31日 逃走後に住居侵入容疑で逮捕
ファム容疑者は警察官から車で逃走し、事故を起こした後、他人の住宅敷地内へ侵入したとして現行犯逮捕された。
2026年8月1日 飯能市の山林で遺体を発見
ファム容疑者の供述などを受けて警察が捜索し、午後8時50分ごろ、飯能市阿須の山林で丸山さんの遺体を発見した。
2026年8月12日 死体遺棄容疑で再逮捕
埼玉県警は、丸山さんの遺体を車で山林へ運んで遺棄した疑いでファム容疑者を再逮捕した。
今後の捜査の焦点
今後の最大の焦点は、丸山さんが死亡した経緯と、ファム容疑者の供述を裏付ける客観的証拠がどこまで集まるかという点だ。
警察は丸山さんの死因、死亡時刻、住宅内や車内に残された痕跡、防犯カメラ映像、ファム容疑者の移動履歴などを詳しく調べるとみられる。
さらに、住宅へ侵入した時点で金品を奪う意図があったのか、丸山さんの車やほかの物品を持ち出した経緯も、殺人罪と強盗殺人罪のどちらを適用するか判断する重要な要素になる。
ファム容疑者が供述しているとされる別の住宅への侵入についても、余罪の有無が捜査される可能性がある。
まとめ
埼玉県警は2026年8月12日、入間市仏子に住む丸山絹子さん(91)の遺体を飯能市阿須の山林へ遺棄したとして、ベトナム国籍のファム・カオ・リエン・コン容疑者(33)を再逮捕した。
ファム容疑者は丸山さん宅に食べ物を盗む目的で侵入し、居合わせた丸山さんを殺害した後、遺体を軽乗用車で山林へ運んだという趣旨の供述をしていると報じられている。
事件は、行方不明の届け出を受けた警察が丸山さん宅の車を発見し、運転していたファム容疑者を住居侵入容疑で逮捕したことから明らかになった。
ただし、2026年8月12日時点の再逮捕容疑は死体遺棄であり、殺人や強盗殺人については捜査中だ。
今後は丸山さんの詳しい死因、住宅への侵入目的、車や金品を持ち出した経緯、別の住宅への侵入を含む余罪の有無が焦点となる。

