長野県下高井郡木島平村穂高の静かな集落に、地元の人々からじわじわと人気を集めている小さなベーカリーがあります。
その名も「ぱん工房〇(まる)」。
地元産の素材にこだわり、毎朝丁寧に焼き上げられるパンは、どこか素朴で優しく、食べる人の心と体を満たしてくれます。
そんな「ぱん工房〇(まる)」は、2025年6月14日にテレビ朝日系列で放送された人生の楽園で紹介されました。
この記事では、長野県下高井郡木島平村穂高にある、地元産の素材にこだわり、毎朝丁寧に焼き上げる手作りパン工房「ぱん工房〇(まる)」についてまとめました。
「ぱん工房〇(まる)」について


「ぱん工房〇(まる)」の特徴は、何といっても“地産地消”と“エシカル”を掲げたコンセプトにあります。
小麦粉、卵、野菜などの主原料はすべて長野県産にこだわり、地元の味を大切にしながら、一つひとつ手作りで提供されています。
また、必要な分だけを焼く「廃棄ゼロ」の姿勢も、このお店の魅力の一つ。
食品ロスを抑え、無駄を出さない運営は、環境への配慮が感じられる持続可能な取り組みです。
さらには、店には太陽光発電も導入されており、地域で話題の「雪国ソーラーシェアリング」のモデルケースにもなっています。
基本情報

ぱん工房〇(まる)
- 住所:長野県下高井郡木島平村穂高3131-15
- 電話:090-9664-4922
- 定休日:日・月・木曜日(不定休あり)
- 営業時間:火・水・金曜日6時30分〜15時(12時〜13時30分は移動販売のため一時閉店) 土曜日10時〜15時 (売り切れ次第閉店)
- 駐車場:あり
- 支払い方法:現金のみ
- 公式Instagram:https://www.instagram.com/marupan_kijimadaira/
平日は朝から焼きたてパンを提供
火・水・金曜日は朝6時30分から営業スタート。
通勤前や子どものお弁当に間に合うよう、焼きたてのパンを手に入れられる点が地域住民に喜ばれています。
平日には、食パンやバタール、コッペパン、調理パンなど約30種類のパンが並びます。
どれも150円〜250円ほどとお手頃価格で、ボリュームと味わいのバランスが良く、毎日通いたくなるようなラインナップです。
土曜は特別!クロワッサンと窯焼きピザの日


土曜日はパン好きにはたまらない特別営業日。
10時から開店し、クロワッサンやデニッシュなどの菓子パンが並ぶほか、店内の窯で焼く本格的なピザも登場します。
11時から販売されるピザは、数量限定のため早めの来店がおすすめ。
石窯で焼かれた熱々のピザは、外はカリッと中はふっくら、まるで専門店顔負けの美味しさです。
ヒストリー

「ぱん工房〇(まる)」は、元中学校教師の宮田伸也さんが立ち上げたベーカリーです。
横浜出身の宮田さんは大学卒業後、長野県内で社会科の教員として勤務。27歳で同じく教員の敦代さんと結婚し、2人の子どもに恵まれました。
木島平村にマイホームを建てたものの、3年後に妻が脳腫瘍で他界。
以後、義父母の支援も受けながら子育てに尽力し、2人の子どもは県外の大学へ進学しました。
子どもたちの独立を機に、伸也さんは教員生活に区切りをつけ、「本当にやりたいこと」に挑戦しようと決意。
48歳で教職を辞め、調理師専門学校やパン工房での実務経験を経て、54歳で自宅を改装し「ぱん工房〇(まる)」を開業しました。
深夜1時半から仕込みを始め、朝6時30分には開店。
地元産の旬の食材を使ったパンが人気で、土曜限定のデニッシュやアップルパイも評判。
出張販売にも行列ができ、元教え子や保護者も来店するなど、地域に愛される存在となっています。
まとめ


今回は、長野県下高井郡木島平村穂高にある、地元産の素材にこだわり、毎朝丁寧に焼き上げる手作りパン工房「ぱん工房〇(まる)」についてまとめました。
「ぱん工房〇(まる)」は単なるベーカリーではありません。地元の食材を大切にし、地域の人々の暮らしに寄り添う温かい空間です。
早朝から香ばしいパンの香りが広がるこのお店は、木島平村の“朝の風物詩”になりつつあります。
焼きたてパンの美味しさと、人にも環境にも優しいその経営スタイル。
小さくとも、確かな存在感を放つ「ぱん工房〇(まる)」は、これからの地域社会に必要な“循環型”の暮らし方を体現している、そんなお店です。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。