2025年10月12日放送の「突撃!カネオくん」では、瀬戸内海にぽつんと浮かぶ真っ白な島、三ツ子島(みつごじま)が登場!
遠目には氷山のようにも見えるこの島、実は「塩の山」で知られる日本でも珍しい“塩の島”です。
今回の記事では、広島県呉市沖にある三ツ子島の正体、産業的な役割、そして運営する三ツ子島埠頭株式会社の裏側まで詳しくご紹介します。
「三ツ子島」とは?瀬戸内海に浮かぶ“白い山”の正体


「三ツ子島」は、広島県呉市音戸町渡子の沖に位置する小さな無人島。
倉橋島のすぐ北にあり、面積はわずか0.1平方キロメートルほど。
周囲には貨物船やタンカーが行き交い、海から見るとまるで真っ白な雪山が海に浮かんでいるような光景が広がっています。
実はその白い山の正体は、メキシコから輸入された工業用塩。
三ツ子島は日本国内最大級の輸入塩の中継拠点として機能しており、瀬戸内の物流を支える「見えないインフラ島」なのです。
「三ツ子島埠頭株式会社」とは?塩の山を支える企業の素顔


この島を運営しているのが、「三ツ子島埠頭株式会社(みつごじまふとう)」です。
同社は輸入塩の荷揚げ・貯蔵・出荷を一手に担う専門企業であり、日本の化学工業を陰で支える“縁の下の力持ち”として知られています。
基本情報
三ツ子島埠頭株式会社(Mitsuko-jima Wharf Co., Ltd.)
- 所在地:広島県呉市音戸町渡子2丁目24番1号
- 電話番号:0823-50-0230
- 設立:1956年11月5日
- 資本金:8,000万円
- 代表者:代表取締役社長 西谷貴彦
- 事業目的:積替業、保管業
- 取扱品目:輸入塩
- 主要取引先:三菱商事株式会社
- 従業員数:32名 (2025年4月1日現在)
- 公式サイト:https://mitsukojimafuto.co.jp/
塩が運ばれるまでの流れ


- メキシコなどから輸入された塩が大型船で三ツ子島に到着。
- クレーンで荷揚げされた塩は、巨大なドーム倉庫や屋外ヤードに山積み。
- 乾燥・管理されたのち、国内の化学工場などへ出荷。

こうした流れを、すべてこの小さな島で完結させているのが「三ツ子島埠頭株式会社」のすごさです。
“塩の山”は、まさに日本の産業の側面を象徴する風景なのですね。
歴史的背景・・・かつては海軍の島だった!?
「三ツ子島」の歴史を遡ると、意外な一面が見えてきます。
明治から昭和初期にかけては、旧日本海軍の検疫・消毒施設が存在していた時期もありました。
瀬戸内海航路の中継地点として、船舶や人の検疫が行われていたのです。
その後、戦後の復興期を経て、塩田の廃止(1971年)や輸入自由化の流れの中で、海運拠点としての「三ツ子島」が再び脚光を浴び、現在の物流島へと変貌を遂げました。
現在の「三ツ子島」の環境について


「三ツ子島埠頭株式会社」では、「クリーンで明るい港湾施設」をモットーに、環境保全と安全操業に力を入れています。
施設の一部は防風・防塵ネットで覆われ、飛散防止対策や排水管理も徹底。
周辺の海域は透き通ったエメラルド色を保っており、工業地帯でありながら美しい海景を守っています。
また、塩の山の白さと瀬戸内海の青さのコントラストが見事で、ドローン映像や観光クルーズの人気撮影スポットとしても知られています。
🧂「空から見ると、南極の氷山みたい!」
— SNS上ではそんな声も多数!!
実際に、地元では“白い島”や“塩の氷山”の愛称で呼ばれることもあるそうです。
「三ツ子島」を眺める方法


島そのものは企業敷地のため立ち入り禁止ですが、呉市・音戸町・倉橋島方面から海上クルーズで眺めることが可能です。
- 音戸大橋展望台:塩の山を遠望できる定番撮影地
- せとうちクルーザー「三ツ子島クルーズ」:塩の山を間近に見る45分ツアー(季節運航)
- 呉港周辺の遊覧船:晴天時の白い輝きは圧巻
まとめ:白銀の山が語る、現代日本の港湾ドラマ


海に浮かぶ真っ白な島「三ツ子島」。
見た目は幻想的な絶景ですが、その中には日本のものづくりを支える“縁の下の力”があります。
「三ツ子島埠頭株式会社」の徹底した品質管理、環境保全への配慮、そして半世紀以上にわたる港湾技術の積み重ねが、この“塩の山”を支えています。
白く輝くこの島を見れば、きっと「塩」が私たちの暮らしをどれほど支えているかを感じられるはずです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。