2025年10月11日放送の「人生の楽園」で登場したのは、新潟県上越市仲町6丁目にある複合店 「カフェ マリキータ」 と 「そば処 なおじろう」。
長年の夢だった喫茶店を開いた西脇美智子さん と、同じ店舗の奥でそば店を復活させた夫・直行さん。
雪国・上越の町家で始まった、夫婦の温かな挑戦と「町の新たな憩いの場」を紹介します。
この記事では、二人の人生ドラマと店舗の魅力をたっぷりまとめました。
「カフェ マリキータ」・「そば処 なおじろう」について
基本情報


カフェ マリキータ
- 住所:上越市仲町6-1-1
- 電話:080-5696-2709
- 営業時間:10時〜18時 10時〜14時 17時〜21時(金曜日のみ)
- 定休日:月・火曜日(不定休あり)
- 駐車場:あり

そば処 なおじろう
- 住所:上越市仲町6-1-1(カフェ マリキータの奥)
- 電話:090-2421-0949
- 営業時間:11時〜15時
- 定休日:月・火曜日
- 駐車場:あり
ヒストリー

雁木町家に灯る新しい光──「カフェ マリキータ」と「そば処なおじろう」
上越市高田の仲町6丁目。
雁木(がんぎ)と呼ばれる雪国特有のアーケードが連なる通り沿いに、2024年7月13日、町家をリノベーションした複合店舗がオープンしました。
手前が カフェ マリキータ、奥が そば処 なおじろう。
運営するのは西脇直行さん・美智子さんご夫婦です。
美智子さんがカフェを、直行さんがそば店を担当。
長年の夢をそれぞれの形で実現させました。
「マリキータ」──喫茶店に救われた人生、夢を叶えたカフェオーナー


西脇美智子さんは上越市出身。
若い頃に長野の短大で一人暮らしを始めたとき、心の支えとなったのが喫茶店でした。
マスターと話すひとときが孤独を癒し、「喫茶店っていいな」と思ったのが原点だったそうです。
23歳で直行さんとお見合い結婚。
3人の子育てと義母の介護に追われ、「いつか喫茶店を…」という夢は封印。
その後、介護施設で働きながら家族を支えてきました。
そして古希を迎えたころ、入居者からかけられた言葉で一念発起。
「旦那さんが元気なうちにやらなきゃ、何もできなくなるよ!」その一言が、長年の夢を再燃させました。
雁木通りの町家を紹介されると、リノベーションを決意。
内装は昭和レトロと和モダンを融合させ、懐かしさと温かさを感じる空間に。
カウンター6席、テーブル10席、こだわりのスピーカーから流れる音楽。
壁には健康や映画、音楽関連の書籍が並び、自由に読めるブックカフェスタイルです。
店名の「マリキータ」はスペイン語で“テントウムシ”。
美智子さんが長年代表を務めた音楽グループの名に由来しています。
発酵ランチとやさしい時間

人気メニューは「発酵和ランチ」(10食限定)。
2日間熟成させた発酵酵素玄米に、地元の味噌や豆腐、自家畑で採れた野菜を使った副菜を添えた健康ランチ。
味噌汁や自家製の甘酒も優しい味わいで、特にシニア層のファンが多いそうです。
飲み物はブレンドコーヒー、そば茶、りんごジュースなど。
夏には地元菓子店とコラボした「アイスもなか」も人気。
また金曜夜はワインや日本酒を楽しめる夜カフェ営業も行っています。
「そば処なおじろう」──夫・直行さんが再び打ち始めた人生の麺

店の奥にあるのが「そば処 なおじろう」。
実は以前、大和2丁目で同名のそば店を2年間だけ営んでいた直行さん。
今回は妻の夢を支えるかたちで、自身のそば店も復活させました。
長野県産のそば粉を使った二八そばは、毎朝手打ち。
醤油のかえしにカツオと昆布を合わせたつゆは、すっきり上品な味わい。
そば本来の香りとコシを楽しめます。
メニューはざるそばをはじめ、小盛120g〜大盛320gまで4段階。
天ぷらや海老天のセットも好評で、そば湯の風味も深いと評判です。
温かいそばは秋以降に提供開始予定。
木の温もりに包まれた店内には、笑顔でそばをすする常連客の姿が絶えません。
高田の町家と「雁木文化」──夫婦が守る雪国のぬくもり

高田の町家文化は、雪深い上越ならでは。
雁木と呼ばれる屋根付きの歩道をみんなで守り、助け合う文化が今も息づいています。
夫婦の二人三脚の店づくりは、まさにこの「雁木の精神」そのもの。
「お客様がゆっくり過ごしながら、健康や人とのつながりを感じられるお店にしたいです」と美智子さんは話します。
まとめ

古希を過ぎても夢は叶う。
家族のために尽くしてきた妻が「カフェ マリキータ」で夢を実らせ、夫は「そば処なおじろう」で生きがいを見つけた。
ふたりの人生は、まるで雁木のように支え合いながら続いています。
2025年10月11日放送の「人生の楽園」では、そんな温もりあふれる物語が描かれました。
上越の町家に灯る、テントウムシのように小さくても力強い希望の光を、ぜひ感じてみてください。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。