2026年1月5日、熊本県山都町立矢部中学校の生徒とされる少年が、複数人に囲まれて暴行を受ける様子を収めた動画がSNS上で拡散され、大きな波紋を呼んでいます。
この事件を巡っては、加害者側の人物として「栗屋樹(くりやたつき)」という名前がSNS上で急速に拡散され、さらに自宅住所や家族構成、父親の職業にまで踏み込んだ“特定情報”が出回る事態となっています。
本記事では、現在SNSで拡散されている情報の内容と、その危険性について整理します。
SNS上で広がる「栗屋樹」という名前
暴行動画の拡散後、X(旧Twitter)や掲示板、まとめサイトなどでは、加害生徒の名前として 「栗屋樹(くりや たつき)」 という実名が繰り返し投稿されるようになりました。
ただし重要なのは、
- 警察・学校・自治体などによる公式な実名発表は一切ない
- SNS上の情報は、あくまで第三者による投稿・推測の域を出ていない
という点です。
現時点では、この名前が事実として確定しているわけではありません。
名前:栗屋樹(くりやたつき)
所属:山都町立矢部中学校2年
父親は「栗屋雄市郎」?ブリーダー説が拡散


さらに一部の“特定班”を名乗るアカウントによって、
- 父親の名前は「栗屋雄市郎」
- 職業はブリーダー
- 「BLACKwinged ANGEL」という事業名がある
といった情報が投稿されました。
これらは、ペットブリーダー情報サイトや過去のネット掲載情報と結びつけた推測と見られていますが、
- 親子関係を裏付ける公的資料は存在しない
- 同姓同名、あるいは無関係な人物である可能性も否定できない
という極めて不確かな情報です。

住所特定とされる情報の危険性
名前:栗屋雄市郎(くりやゆういちろう)
事業所名:BLACK winged ANGEL
住所:熊本県上益城郡山都町城平568-3
SNS上では、具体的な地名や番地に言及する投稿まで確認されています。
しかし、未成年者や一般人の住所をネット上で拡散する行為は、
- プライバシー侵害
- 名誉毀損
- 二次被害(家族・無関係者への被害)
につながる重大な問題行為です。
仮に過去にネット上で公開されていた情報であっても、事件と結びつけて再拡散することは正当化されません。
「特定班」の暴走が生む二次加害
今回の件では、
- 動画拡散
- 実名拡散
- 家族・職業・住所への言及
と、ネット私刑に近い流れが加速しています。
本来、事実関係の解明や責任の追及は、
- 警察
- 学校
- 司法
が担うべき領域であり、SNS上の“正義感”による断定や暴露が許されるわけではありません。
まとめ|「知りたい」と「拡散していい」は別
今回の暴行動画事件は、極めて深刻な内容であり、強い怒りを覚える人が多いのも事実です。
しかし同時に、
- 未確認情報を断定的に拡散しない
- 未成年や家族への二次被害を防ぐ
- 公式発表を待つ姿勢を持つ
ことが、私たちに求められています。
SNSで流れてくる「もっともらしい特定情報」ほど、冷静に立ち止まって考える必要がある――
今回の騒動は、そのことを強く突きつけています。

