広陵高校野球部を長年牽引してきたのは、中井哲之監督。
その志を受け継ぎ、チームの“縁の下の力持ち”として支え続けるのが息子で部長の中井淳一さんです。
暴力事案という試練を乗り越えた?今、親子二代が築く再生への努力と、2025年の夏の甲子園メンバーを交えながら、その歩みをご紹介します。
中井哲之監督について


プロフィール
中井哲之(なかいてつゆき)
- 生年月日:1962年7月6日
- 出身地:広島県廿日市市
- 選手歴:広陵高等学校 大阪商業大学
- 監督・コーチ歴:広陵高等学校
名将としての軌跡
1962年7月6日、広島県廿日市市生まれの中井哲之さんは、広陵高校出身の遊撃手・三塁手として甲子園経験があります。
大学は大阪商業大学へ進み、1985年に母校へ教員として戻り、1990年にはわずか27歳で野球部監督に就任。
その伝統と革新を融合させた指導で、1991年春には65年ぶりとなる甲子園優勝を達成。
以降、2度の春夏制覇や、一貫した名門校の地位を築き、300名以上のプロ選手を育てた実績も誇ります。
中井淳一部長について


プロフィール
中居淳一(なかいじゅんいち)
- 生年月日:1994年10月13日
- 出身地:広島県広島市
- 選手歴:広陵高等学校 中京大学
- コーチ歴:広陵高等学校
育成の新たな担い手
1994年10月13日、広島県広島市生まれの中井淳一さんは、広陵高校卒業後、中京大学に進学。
学生コーチを経て、保健体育の教員免許を取得し2017年に母校へ復帰。
以来副部長を担い、控えめな存在ながらも選手や父監督との橋渡し役として信頼を築き、2025年現時点では部長としてチーム運営の中枢を担っています。
その柔らかな指導スタイルは部員たちから厚い信頼を得ています。
広陵高等学校について


概要
広陵高等学校(こうりょうこうとうがっこう)
- 住所:広島県広島市安佐南区伴東3丁目14-1
- 電話:082-848-1321
- 国公私立:私立学校
- 設置者:学校法人広陵学園
- 校訓:質実剛健
- 設立年月日:1896年
- 創立者:鶴虎太郎
- 共学・別学:男女共学
- 課程:全日制課程
- 設置学科:普通科
- 公式Instagram:https://www.instagram.com/koryo_high_school_official/
広陵高等学校は、広島県広島市安佐南区にある私立の中高一貫校で、1907年に創立された歴史と伝統を誇る学校です。
文武両道を掲げ、進学実績とともに部活動でも全国的に名を馳せています。
特に硬式野球部は全国屈指の名門で、多くのプロ野球選手や社会人野球選手を輩出してきました。
野球部について


広陵高等学校硬式野球部は、春夏通算40回以上の甲子園出場を誇り、優勝や準優勝など輝かしい成績を残しています。
堅実な守備、機動力を活かした攻撃、徹底したチームワークが持ち味で、甲子園では常に優勝候補として注目される存在です。
また、地域との結びつきや人間力の育成にも力を入れ、単なる強豪校にとどまらない“人を育てる野球”を実践しています。

輝かしい歴史ですね。
広陵高等学校が硬式野球部に力を注いでいるのがわかります。
しかし力を注ぎ過ぎた分、そこに問題が発生した場合、軌道修正が難しかったり、判断を誤る可能性があるということを学ぶことができました。
2025年 夏の甲子園 スターティングメンバー(背番号順)
広陵高校の2025年夏の甲子園におけるスタメンは以下のとおりです。
背番号 | 氏名 | ポジション | 学年 | 出身中学 |
---|---|---|---|---|
1 | 堀田昂佑 | 投手 | 3年 | 広島市立中広中 |
2 | 吉村舜 | 捕手 | 3年 | 福岡・筑紫野市立南中 |
3 | 草島絃太 | 内野手 | 3年 | 富山・富山市立速星中 |
4 | 曽根丈一郎 | 内野手 | 2年 | 広島・福山市立大門中 |
5 | 加藤海尊 | 内野手 | 2年 | 宮城・仙台市立東華中 |
6 | 白髪零士 | 内野手 | 3年 | 岡山・岡山市立桑田中 |
7 | 榎本有峰 | 外野手 | 3年 | 北海道・千歳市立勇舞中 |
8 | 大下陽輝 | 外野手 | 3年 | 広島・福山市立幸千中 |
9 | 高橋海翔 | 外野手 | 2年 | 岡山・岡山市立福田中 |
10 | 相原知希 | 投手 | 3年 | 広島・広島城北中 |
校歌について


広陵高等学校(広島県)の現在の校歌は、昭和33年(1958年)に作詞:葛原しげる氏、作曲:川崎優氏によって制定されました。
本校の校歌は全3番構成ですが、現在は第1番のみが歌われることが一般的です。
ましぐらに 昼も夜も 断えず倦まず
自由の歩み ひたすらに
おのが性に つよく生きて
七つの流れ ましぐらに
注ぎ競ふや 太田川
若人われら ひたすらに
学び競ふや この三とせ
広陵 広陵 自由の殿堂 われらの広陵
暴力事案を乗り越えて




2025年に発覚した暴力行為事件に対し、高校野球連盟から「厳重注意」の処分を受けた広陵野球部。
しかし中井哲之監督は「悩んだ日々だったが、今は目の前の一戦に集中するしかない」と強く前を向き、部長も共にチームの信頼回復に奔走しています。
この試練を機に、親子の絆と部員との絆も深まったといいます。



個人的には被害者の方々の心情を置き去りにして、加害者サイドが結束を深めたんだな・・・と解釈してしまいました。
中井哲之監督の対応に違和感を感じてしまうのは私だけでしょうか?
まとめ




広陵高等学校野球部の“親子鷹”中井哲之監督と中井淳一部長。
困難を強く受け止め、新たなチームビルディングに挑む姿は、一見すると美しく見えますが否定的な意見がSNS等で多く見られるのは仕方がないことだと思います。
2025年の夏の甲子園スタメンに名を連ねた選手たちや、広陵高等学校の今後に暗い影を落とす結果とならないことを強く祈っています。
そして一刻も早く、本当の意味での名門広陵高等学校野球部が戻ってきてくれることを切に願います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。