テレビ朝日系「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に登場し、「絶滅動物博士ちゃん」として注目を集めているのが小森日菜子(こもりひなこ)さんです。
現在(2025年9月)は東京都内の品川女子学院中等部3年生(15歳)。
理科好きの子どもが抱く小さな直感から出発し、学術論文にまでつながったその歩みは、多くの子どもや保護者、教育関係者にとって学びの希望となっています。
2020年11月、小学4年生だった小森日菜子さんは国立科学博物館の筑波研究施設を訪れました。
そこで出会った一体のイヌ科剥製に「ニホンオオカミに似ている」と直感。
誰も気づかなかった違和感を見逃さず、膨大な調査と検証を経て“幻の動物”の発見へとつなげました。
この発見は自由研究として発表され、文部科学大臣賞を受賞。
さらに査読付き学術誌に論文を掲載するという、中学生研究者として異例の実績を残しています。
この記事では、小森日菜子さんのプロフィールや発見の経緯、学術的成果、そして今後の展望について詳しく取り上げます。
小森日菜子さんについて


プロフィール
小森日菜子(こもりひなこ)
- 生年:2010年
- 出身地:東京都
- 学歴:墨田区立小梅小学校→品川女子学院中等部
- 研究テーマ:絶滅動物、とくにニホンオオカミの標本研究
- 実績:文部科学大臣賞受賞、査読論文発表、国立科学博物館で標本展示
- 特徴:観察力と直感力を重視しながら、論理的に検証を積み重ねる探究型の学び方
小学4年生で訪れた科博筑波研究施設の一般公開。
自然史標本棟に収められていたイヌ科の剥製を目にした瞬間、「これはただの犬ではない」と違和感を覚えたのがすべての始まりでした。
小森日菜子さんは「ニホンオオカミに似ている」と直感。
帰宅後、図鑑や研究資料を何度も見比べ、登録番号や台帳の情報も調べ上げます。
小学生ながら一歩ずつ証拠を積み重ね、研究テーマを形にしていきました。
主な実績と成果


- 2021年:「ヤマイヌ~私が解明したい謎のニホンオオカミ~」を自由研究として発表し、文部科学大臣賞を受賞。
- 2024年2月:国立科学博物館の査読誌「研究報告A(動物学)」に主著者として論文を発表。中学生で学術誌に掲載されることは極めて珍しいケースでした。
- 2024年5月:「大哺乳類展3」において、発見した標本が日本で4体目・世界で6体目のニホンオオカミ剥製として展示。
- 2024年6月:「博士ちゃん ニホンオオカミSP」に出演し、発見のストーリーが全国に放送される。
書籍・メディアでの広がり

- 著書:「まぼろしの動物 ニホンオオカミ 小学生、なぞのはくせいの正体を追う」(学研)
- イベント:「学研の科学×学研の図鑑LIVE」などで登壇し、子どもたちに研究の面白さを伝える活動も。
- インタビュー:nippon.com、PHPファミリーなど多数の媒体で研究の背景や学びの工夫について語っています。
小森日菜子さんがまとめた「ニホンオオカミの自由研究」が絵本になりました。
発見に至る経緯やニホンオオカミだと証明されるまでの過程がわかりやすくまとめられています。

探究スタイルと学びの魅力


小森日菜子さんの歩みは、教育の世界でも注目されています。
- 直感を信じて行動に移す勇気
- 一次資料・標本を徹底的に調べる姿勢
- 専門家との協力を通じた検証と発表
この流れは「探究学習の模範」とされ、自由研究の理想的な進め方として子どもや保護者に紹介されています。
まとめ


小森日菜子さんは、幻の動物・ニホンオオカミの存在を見抜いた中学生研究者。
品川女子学院中等部で学びながら、すでに学術論文の筆頭著者として名を刻み、博物館展示にも貢献しました。
小学生の直感から始まった一歩が、科学界や教育界を動かした事実は、多くの人に「子どもの探究心の力」を示しています。
これから高校、大学へと進む中で、更なる活躍が期待される存在です。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
小森日菜子さんがまとめた「ニホンオオカミの自由研究」が絵本になりました。
発見に至る経緯やニホンオオカミだと証明されるまでの過程がわかりやすくまとめられています。
