2015年に日本各地の神社や寺院で相次いだ「油まき事件」。
その中心人物とされるのが、米国在住の医師・金山昌秀氏です。
2026年には日米犯罪人引き渡し条約に基づき日本へ引き渡され、香取神宮への建造物損壊容疑で逮捕されました。
本記事では、金山昌秀氏のプロフィールや経歴、事件の経緯を時系列で整理し、被害を受けた香取神宮についても簡単に解説します。
金山昌秀とは何者か

金山昌秀(かなやま まさひで)は、1962年9月8日生まれの医師で、米国ニューヨークを拠点に活動していた産婦人科医です。
出生名は金昌秀(キム・チャンス)で、在日韓国人家庭に生まれた後、日本国籍を取得しています。
医師としては子宮内膜症の治療を専門としており、ニューヨークで医療機関を開設し、臨床研究や医療活動に携わっていました。
また、米国産婦人科学会認定医として活動し、大学医学部での研究経験もあるとされています。
一方で、キリスト教系団体「インターナショナル・マーケットプレイス・ミニストリー(IMM)」の創設者として宗教活動にも関わり、日本や海外で講演を行っていた人物でもあります。
寺社連続油被害事件の概要


2015年前後、日本各地の神社や寺院で、建物や仏像などに油のような液体がかけられる被害が相次ぎました。
被害は全国16都府県に及び、東大寺や春日大社、二条城など歴史的建造物にも被害が確認され、大きな社会問題となりました。
千葉県警は、この一連の事件について金山昌秀氏の関与を疑い捜査を進め、香取神宮や成田山新勝寺などへの建造物損壊容疑で逮捕状を取得しました。
逮捕までの経緯(時系列)
事件から逮捕までには長い時間がかかりました。主な流れは次の通りです。
- 2015年
日本各地の神社や寺院で油のような液体がまかれる事件が発生。香取神宮や成田山新勝寺などでも被害が確認される。 - 2015年以降
千葉県警が金山昌秀氏を建造物損壊容疑で捜査。金山氏は米国に滞在していた。 - その後
日本政府が日米犯罪人引き渡し条約に基づき、米国に身柄引き渡しを要請。 - 2026年3月
米国から日本へ身柄が引き渡され、香取神宮への建造物損壊容疑で逮捕された。
警察は、全国で発生した同様の油被害との関連についても捜査を進めていると報じられています。
事件の背景と宗教団体
報道によると、金山昌秀氏は自身が設立した宗教団体の活動の中で、油を使った宗教的儀式について言及していたとされています。
講演の中では「聖霊に示されて場所の悪霊を追い出す」といった内容を語っていたと報じられており、こうした宗教的信念が事件の背景にあった可能性も指摘されています。
ただし、事件の動機や意図については、今後の捜査や裁判の中で詳細が明らかになるとみられています。
香取神宮とは


香取神宮(かとりじんぐう)は、千葉県香取市にある神社で、下総国一宮として知られる関東屈指の古社です。
全国に約400社ある香取神社の総本社でもあります。
創建は神武天皇の時代にさかのぼると伝えられ、2600年以上の歴史を持つとされる由緒ある神社です。
祭神は武神として知られる経津主大神(ふつぬしのおおかみ)で、勝運や交通安全、災難除けなどのご利益があると信仰されています。
また、茨城県の鹿島神宮、息栖神社とともに「東国三社」の一つとして古くから信仰を集めています。
現在の社殿は江戸時代の1700年に徳川綱吉によって造営されたもので、本殿や楼門は重要文化財に指定されています。
まとめ
金山昌秀氏は、米国で産婦人科医として活動する一方、宗教団体の創設者としても知られる人物です。
2015年に日本各地で発生した寺社への油被害事件では、香取神宮など複数の文化財が被害を受けました。
事件から約10年以上を経て、日米犯罪人引き渡し条約に基づき日本へ身柄が引き渡され、2026年に香取神宮への建造物損壊容疑で逮捕されています。
関東屈指の古社である香取神宮を含め、文化財をめぐる事件として社会的関心も高く、今後の捜査や裁判の行方に注目が集まっています。

