北海道白老町では、現在6か所のメガソーラー計画が進行しており、環境への影響や事業者の透明性が地域で注目を集めています。
その中心プレイヤーの一つが、東京都港区に本社を構える再生可能エネルギー会社 「のぞみエナジー(Nozomi Energy)」 です。
しかし、同社の社長は日本人ではなく、国際的な再エネ業界で実績を持つ ホセ・アントニオ・ミラン・ルアーノ氏。
さらに背後には世界的投資会社 Actis(アクティス) の存在があり、“日本企業なのか?”という声も少なくありません。
この記事では、
- のぞみエナジーとは何者か?
- 社長ミラン・ルアーノ氏の人物像
- 白老町で計画されているメガソーラーの全体像
- 地域で起きている問題点と懸念
を、分かりやすく整理してお届けします。
のぞみエナジーとは何者か?日本法人だが「国際資本」の再エネ企業


基本情報
のぞみエナジー株式会社
- 社名:Nozomi Energy Holdings Co., Ltd.
- 本社:東京都港区芝5丁目29-19 PMO田町Ⅳ 8F
- 代表取締役:ホセ・アントニオ・ミラン・ルアーノ
- 設立:2023年1月
- 主要株主:グローバル投資会社 Actis(英国)
- 事業内容:太陽光・風力・蓄電池(BESS)などの再生可能エネルギー開発
のぞみエナジーは日本国内で設立された会社ですが、“日本企業”というより 「日本市場向けに作られた国際系再エネプラットフォーム」 と言う方が正確です。
背景にある Actis は、世界で約230億ドル以上を運用する巨大再エネ投資会社で、日本の再エネ市場に本格参入するため のぞみエナジーを立ち上げた と見られています。
社長:ホセ・アントニオ・ミラン・ルアーノ氏とは?

国際再エネ業界で20年以上のキャリアを持つプロ
経歴(判明している範囲)
- 再生可能エネルギー業界で 20年以上の実績
- 以前は温室効果ガス削減・再エネ開発企業「Hinode Energy」などでCEOを務める
- 世界各国の太陽光・風力開発プロジェクトに携わってきた国際エンジニア/経営者
- 日本語サイトでは「Jose Antonio Millan Ruano」と記載
国籍は明らかにされていませんが、スペイン語圏出身の可能性が高く、のぞみエナジーの「国際的な人材構成」を象徴する人物です。
日本の地方に進出する理由
- 日本のFIT(固定価格買取制度)による投資魅力
- 送電網が安定しており、長期投資が可能
- 行政プロセスが明確であり、国際企業でも参入しやすい
こうした理由から、ミラン氏率いる国際チームが 日本全国で太陽光・風力・蓄電池の開発を急拡大 させています。
ミヤカツまた海外資本の会社ですね。
日本国民として悲しくなります。
白老町におけるメガソーラー計画:6か所計画のうち1つが「のぞみエナジー」
北海道白老町では、近年6か所のメガソーラー計画が同時進行しており、住民の関心が高まっています。
のぞみエナジーの計画:のぞみ白老太陽光発電所(計画)
- 所在地:白老町石山(予定地)
- 敷地:約31.3ha
- 出力:約19.99 MW(メガソーラー規模)
- 稼働予定:2028年前後
森の多い白老町においてこの規模は非常に大きく、住民の間でも「景観」「自然環境」「水源」への影響が懸念されています。
白老町で起きている問題・不安・懸念点
白老町の住民の間では、以下のような不安が広がっています。
■ 1. 森林伐採による自然破壊
白老町は「白老三平」「義経伝説」など自然豊かな地域として知られており、大規模伐採は景観だけでなく、生態系にも影響する可能性がある。
■ 2. 土砂崩れや水害への不安
メガソーラーは斜面などに設置される場合が多く、大雨での土砂流出・水質汚染が問題視されるケースも全国で多数発生。
■ 3. 事業者の透明性不足
- 国際資本による参入が多いため「地元企業ではない」という不信
- 説明会が不十分という声
- 6か所のうち公表されているのは半数という情報の不透明さ
■ 4. 住民とのコミュニケーション不足
条例が改正され、白老町は2025年に「再生可能エネルギー発電施設の設置に関する条例」 を制定。
これにより、事業者は住民説明・環境配慮を義務付けられるようになりました。
のぞみエナジーと白老町メガソーラーの未来
国際資本が主導する再エネ事業は、良くも悪くも「スピードと規模は大きいが、地域密着ではない」という特徴があります。
のぞみエナジーも、
- 日本法人ではある
- しかし、経営陣・資本は国際的
- 実際の開発は広域・大規模で進む
という構造で、地元の理解を得るには丁寧な対話が求められます。
まとめ


ホセ・アントニオ・
ミラン・ルアーノ氏


ジェフリー・リー氏
のぞみエナジーは「日本の会社」というより、日本市場向けに設立された国際再エネ企業 です。
- 社長は国際再エネ業界のプロ、ホセ・アントニオ・ミラン・ルアーノ氏
- 背後には世界的投資ファンド Actis が存在
- 白老町でのメガソーラー(19.99MW)はその事業の一部
- 白老町では計6か所のメガソーラーが計画され、住民の懸念も大きい
- 環境・安全・地域との共存が今後の争点となる
白老町の豊かな自然を守りつつ、再エネの未来とどう向き合うか・・・今まさに地域全体で問われているテーマです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。









