2025年9月20日放送の「人生の楽園」で紹介されるのは、長野県松本市奈川にある「製材所のパン屋」。
父親が営んでいた製材所を継ぎ、残された材木を燃料に再利用して薪窯でパンを焼く姉妹・姉の向井亜紀子さんと妹の向井圭子さんの挑戦です。
湖を望む自然豊かな高原に佇む小さなパン屋は、地元の人々の憩いの場として愛され、今では50種類ものパンが並ぶ人気店になりました。
父の製材所から生まれた新しい挑戦


松本市奈川の向井家は、父・向井清さんが製材所を立ち上げたのが原点でした。
林業が盛んだった時代、多くの職人でにぎわいましたが、やがて高齢化や環境の変化で衰退。
2015年には製材所を閉じることに。
残された大量の材木を前に悩んでいた姉妹が思いついたのが、「薪窯の燃料にする」というアイデアでした。
建築材にはならなかった木材を“パンの命を生む燃料”に変えることで、父の思いを受け継ぐ道を見出したのです。
「製材所のパン屋」の誕生


2021年、かつて家族と暮らした家を改装し、納戸には石窯を手作り。
玄関を販売スペースに改装して「製材所のパン屋」がオープンしました。
姉の向井亜紀子さんが薪窯でパンを焼き、妹の向井圭子さんが仕込みや新作パンの開発を担当。
二人三脚で始めたパン屋は、今や地域になくてはならない存在です。
自然豊かなロケーション
「製材所のパン屋」がある奈川は、スーパーまで車で30分以上かかる山の中。
しかし、自然豊かな高原の景色は訪れる人を魅了します。
のどかな環境に佇む薪窯パン屋は、都会では味わえないゆったりとした時間を提供しています。
50種類の薪窯パンと創作メニュー


「製材所のパン屋」の営業日には、店頭に50種類ものパンが並びます。
- 信州産のりんごを使ったパン
- 季節の野菜を練り込んだパン
- 栄養価の高いエゴマを取り入れたパン
いずれも妹・向井圭子さんが手がける創作パンで、地元食材の魅力を存分に活かしています。
香ばしい薪窯の風味と相まって「他では食べられない」と評判です。
地域をつなぐ憩いの場


この地域には商店がなく、パン屋が誕生したことは住民にとって大きな喜び。
営業日には地元の人々が集まり、会話や交流が自然と生まれます。
父・向井清さんを知る地域の方々も「きっと喜んでいる」と語り、姉妹の取り組みを温かく見守っています。
店舗情報


製材所のパン屋
- 住所:長野県松本市奈川田ノ萱3904-1
- 電話:0263-79-2212
- 営業時間:9時30分〜18時(売り切れ次第終了)
- 定休日:月・火・水・木曜日
- 駐車場:あり
- 支払方法:現金・カード・電子マネー・QRコード決済
- 公式Instagram:https://www.instagram.com/seizaisyono/
まとめ

「製材所のパン屋」は、父が遺した材木を燃料に変え、地域に新たな命を吹き込んだ姉妹の物語です。
薪窯のぬくもりと地元食材を活かしたパンは、訪れる人の心とお腹を満たし、地域の交流を育む場になっています。
「人生の楽園」で紹介されることで、ますます注目を集めること間違いなし。
松本市奈川を訪れる際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。