茨城県常陸太田市の里山にたたずむ「ねもと工房」。
そこでは、笠間焼の伝統を受け継ぎつつ、日常に寄り添う温かい器を生み出す陶芸家・根本典子(ねもとのりこ)さんが土と向き合っています。
若き日の思いを胸に、人生の節目を乗り越えて陶芸の世界へ。
自宅は築60年の古民家で、パートナーの藤田博美(ふじたひろみ)さんとともに丁寧で豊かな暮らしをされています。
そんな陶芸家の根本典子さんと「ねもと工房」は、2025年7月5日にテレビ朝日系列で放送された人生の楽園で紹介されました。
この記事では、茨城県常陸太田市の里山にたたずむ笠間焼の窯「ねもと工房」と陶芸家の根本典子さんについてまとめました。
根本典子さんについて


プロフィールと歩み
根本典子(ねもとのりこ)
- 出身地:茨城県水戸市
- きっかけ:母の実家・笠間市で陶芸が身近にあり、子どもの頃から憧れを抱く。
- 経歴:高校卒業後は磁器メーカー勤務。21歳で結婚、長男出産後に離婚しシングルマザーに。建築資材会社や飲食店など3つの仕事を掛け持ちしながら子育て。
- 陶芸との出会い:陶器店やギャラリーに通うのが唯一の癒しの時間。ある日、心を奪われた器をきっかけに「自分で作りたい」と決意。
- 修行:笠間焼の名匠・諏訪幸雄さんに師事し、基礎から学ぶ。小皿を何枚も同じ大きさで作る練習を繰り返し、技術を磨く。
- 独立:2020年、常陸太田市に念願の「ねもと工房」を開設。
- 資格:2024年、難関試験を突破し茨城県で23人目、女性では2人目となる笠間焼・伝統工芸士に認定。
「ねもと工房」の魅力


根本典子さんの器は普段使いを意識した「暮らしの焼き物」。
シンプルで温かみがあり、使うたびに手に馴染むのが特徴。
特に猫モチーフの茶香炉や茶碗など、遊び心のあるデザインは女性ファンからも人気を集めています。
笠間焼の伝統を未来へ


笠間焼は江戸時代中期、地元の名主が信楽の陶工から学んだのを起源とし、食器や花器など「暮らしに根ざした器」として愛され続けてきました。
根本典子さんはこの伝統を大切にしつつ、「日常の中で使いやすい器」「暮らしをちょっと豊かにする灯り」をテーマに制作を続けています。
土を触り、炎で形を整える。その営みは、彼女自身の人生を整える時間でもあります。
パートナーとの田舎暮らし

「ねもと工房」を営む根本典子さんを支えるのは、パートナーの藤田博美さん。
築60年の古民家での暮らしを満喫し、藤田博美さんは畑で野菜を育ています。
お二人とも動物好きで、烏骨鶏9羽、ウズラ8羽、犬1匹、猫2匹と共に暮らしています。
自然とともに生き、手仕事を大切にする生活は、根本典子さんの作品にもそのまま表れています。
まとめ


今回は、茨城県常陸太田市の里山にたたずむ笠間焼の窯「ねもと工房」と陶芸家の根本典子さんについてまとめました。
根本典子さんの「ねもと工房」は、茨城県常陸太田市の里山に息づく、土と暮らしが調和する場所。
人生の試練を乗り越え、憧れだった陶芸の世界で笠間焼・伝統工芸士となった根本さんの器は、日常をそっと豊かにする力を持っています。
訪れる人には、どこか懐かしく、そして新しい「暮らしの焼き物」との出会いが待っています。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。